Vision

To help transition Japan to a peace promoting post-carbon country while enjoying every step of the process.
僕のビジョンは、祖国日本で、平和文化を育みポストカーボン(Post-Carbon) 社会を促進してゆく事です。
化石燃料や原子力に頼らず、他国の資源を取らない、
自給自足な国へのトランジションを実現させてゆきたいです。

Wednesday, December 14, 2011

シティリペアとエンパワーメント


This is a piece I wrote for a grant, that might support my research on City Repair, place-making, and empowerment. Pretty nerdy.

I'm slowly getting more and more people excited about City Repair and place-making in general.
I'm also learning about various cool place-making activities in Tokyo,
a mix of homeless encampments, art, and spontaneous creativity.
Its time I start appreciating the alternative urban scene of Tokyo more.

高木基金という助成金の応募に書いた文の一部です。
シティリペア、お任せ民主主義問題、そしてエンパワーメントを
テーマとして繋げてみました。

「私は、シティリペアというアメリカで始まった活動に関わっているが、それは以下のような問題への解決の可能性を持っているからである。

お任せ民主主義、つまり国民が積極的に参加していない形だけの【民主主義】は、様々な深刻な問題を生みだしている。例えば、3.11以降安全より成長とお金儲けを優先してきてしまったエネルギー・経済政策、国民の健康より責任回避に勤める行政と企業、情報操作や隠ぺいに意図的または不用意に加担して誤報を国民に流すメディアといったことが露になった。そして、国民は、こうした権力の保有者に依存をしてしまっている。こうした権力の保有者(政治家、企業、メディアなど)への依存により、市民は自分たちの社会で起こっている問題に対して責任を持って解決策に乗り出せていない。多くの市民はどう問題に取り組めば良いかも知らず、周りからの反発や孤立を恐れ、意見表明や行動を抑えているという現状がある。支え合う社会ではなく、抑え合う社会となってしまっている。今回の福島第一原発事故とその後遺症の問題は重大だが、それは同時にディスエンパワーされた市民による、お任せ民主主義社会の一つの症状にしかすぎない。

そのような流れの中、欧米から流れてきた直接民主主義活動が3.11以来勢いをつけてきた。例えば、日本で緑の党を立ち上げる為に活動している「緑の未来」や地産地消を通して地域のレジリアンス(しなやかな回復力)を高めるトランジション・タウン運動などが活発になりつつある。一方、国内でも、日本発で脱原発を目指す「経産省前テント広場」や、放射能から子供を守る母親達の「お母さん革命」などが、最近広まり始めている。これらの活動の重要な概念は、エンパワーメント、つまり、専門職に頼り切るのではなく、個人や集団が自らの生活への統御感を獲得し、必要な知識や技術を学び、自分で問題解決する能力を持つといったことである。私たちが直面しているあらゆる危機的な社会問題(エネルギーや食糧自給、温暖化、経済的不安定性と失業、心理社会的な病気など)を効果的に解決するには、エンパワーメントの実践を通して市民活動家を育む社会作りが必要である。

こうしたことから、私はどうすれば市民レベルで効果的に問題解決ができるように社会を変えて行けるのかをここ数年研究と活動の課題としてきた。今まで調査したり参加してきた運動の中でも特別優れた活動がシティリペア運動である。」


シティリペアによると、プレイスメーキングとはコミュニティーのニーズ、資源、文化、歴史、気候、地形を元に共同ビジョンを作る行為である。物理的に【場】を作る事だけではなく、精神的なオーナーシップを持ち公共の場を取り戻す活動でもある。それまでは孤立していた人々は、プレイスメーキングを通して自分たちが共通の関心とそれを実現させる力を持っている事に気付く。コミュニティー作りのプロセスにより、市民は深い関係を築き孤立から解放され、共同で社会を改善していくようになる。これが、プレイスメーキングによる直接民主主義の実践であり、アメリカでは1996年からの実践でコミュニティーを変容させ、無関心、否定的であった地域住民も徐々に巻き込み、また行政との粘り強い交渉により条例改正などにより不可能であったことを可能にするなど成功を収めている。

これまで、このような活動を現地を訪ねる事で実際に見てきたが、5月末からオレゴン州のポートランドで行われるビレッジ・ビルディング・デザインコースという二週間のプレイスメーキングの研修を受講する事により、シティリペアが具体的にどんな方法で1.町の中に村を作り、2.ソーシャルキャピタルやコミュニティー資源のマッピングを行い、3.地域住民と共同設計を実践し、4.新しい地域でプレイスメーキング活動を始めるのか、 を学ぶ。

町の設計や維持は行政の仕事だと考えられているからである。市民が行政から自立してしまえば、税金で支えられている行政の存在が問われる上、市民をコントロールしにくくなることも背後にあると思われる。また、エンパワーメントは権力者から与えられるものではなく、自分から発生させるものである。行政への依存から解放されない限り、コミュニティーのエンパワーメントは実現しない。


「私の大きなビジョンは東京で市民活動家塾を設立する事である。この塾は市民として社会政治活動を効果的に行うために必要な技術を学びながら、他の市民活動家と繋がる場所である。直接民主主義活動を研究し普及させる事が私のミッションだと考える。この塾を通してエンパワーされた市民による健康な民主主義社会を作っていきたい。これは、イギリスのシューマッハーカレッジ、アメリカのガイヤ大学やハイランダースクールをモデルにしている。その第一歩として、11月に東京アーバンパーマカルチャー(TUP)を立ち上げて、12月にはアーバンパーマカルチャーのワークショップとコミュニティー作りを行った。シティリペアの紹介も行い、ワークショップを行った地域でプレイスメーキングをどのように行うか参加者と模索した。」

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